ブログ「女将日記」
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2026年2月23日 No.3 届いた声に耳を澄ませて。お客様と紡ぐ「三十時間の余白」
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本開業から約半年が経過しました。
これまでに皆さまからいただいたクチコミや、チャットやメールでのやりとりを 一つひとつ大切に読み返して振り返りました。皆さまがこの羽衣楼で過ごされた大切な記憶の欠片が、 温かな言葉となって綴られているのを見るたびに、 胸が熱くなる思いです。
そんな中で、多くの方が共通して残してくださる言葉がありました。
「1泊ではもったいないほど素敵な空間でした。もっとゆっくりしたかったです」
「チェックアウトの朝、名残惜しくて……。もう1泊すればよかったと家族で話していました」
「どこか別の場所へ行くよりも、ただこの家で、何もせずにもっと浸っていたかった」「もっとここにいたい」 「もっとゆっくりしたい」「でも2泊は都合をつけるのが難しかった」
移動の疲れも取れぬまま、翌朝にはまた日常へと押し戻されてしまう——。
その「慌ただしさ」という最後の一幕を、 どうにかして「ゆとり」に変えることはできないだろうか。
数あるお宿の中から、この小さな古民家に辿り着いてくださった皆様に、女将として贈れることはなんだろう。
それは「時間」そのものをプレゼントすることではないか。そう考え、羽衣楼は新しく生まれ変わることを決めました。
「1.5泊」という、新しい贅沢の提案
皆さまの声から生まれたのが、 【11時チェックイン / 翌17時チェックアウト】 という、30時間のロングステイプランです。
「もう少しここに……」という想いを、そのまま叶える時間軸。
お昼寝から始まる初日の午後。 旅じまいをせず、荷物を置いたまま散策に出かける二日目の昼下がり。
夕暮れ時に、心ゆくまで温泉を愉しんでから、穏やかに緩やかに日常へと戻っていく。ご意見、想いを寄せてくださった皆さまが 「あったらいいな」と願った景色を、今、形にいたしました。
特別なことは、何もしなくていいのです。 ただ、流れる時間を慈しむためだけに、 この館の主(あるじ)になりに来てください。
皆さまの「のんびりできたね」という笑顔に 再びお会いできる日を、心より楽しみにしております。
羽衣楼 女将