ブログ「女将日記」
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2026.04.22 No.8 羽衣楼の熱海温泉「温まりの湯」
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熱海といえば、言わずと知れた温泉です。
散策の途中で足元から湯気が出ていたり、
道端の煙突からシュシュシュシュと蒸気が出ていたり。
羽衣楼のおもてなしのひとつは、なんといっても「源泉」そのものの質の高さです。
今日は、皆さまの心身を解きほぐすこの「お湯」の正体について、少しだけ。
二つの主役が織りなす「癒やしの処方箋」
羽衣楼の泉質は、カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉。
少し難しい名前ですが、実は二つの強力な「癒やし」が重なり合っています。
ひとつは、古くから「傷の湯」として親しまれてきた硫酸塩泉。
カルシウムの鎮静効果が高く、打ち身や切り傷、さらにはお肌のトラブルを優しく整えてくれます。
また、血行を促進して冷え性を和らげるため、筋肉のこわばりや五十肩に悩む方にも、ぜひじっくり浸かっていただきたい成分です。
もうひとつは、身体の熱を逃がさない塩化物泉。 塩分が肌に薄い膜を作るため、
湯冷めしにくく、いつまでも身体がぽかぽかと温かいことから「温まりの湯」と呼ばれています。
乾燥が気になるお肌を潤いのベールで包み込み、しっとりとした質感へと導きます。
身体に馴染む「優しさ」の理由
羽衣楼の温泉は、低張性・弱アルカリ性。
これは、温泉成分が身体に吸収されやすく、かつ刺激が少ないことを意味します。
長湯をしても疲れにくく、成分が呼吸を通じても取り込まれます。
深い呼吸とともに全身の巡りが整い、心身が健やかに生まれ変わるような感覚を味わっていただけます。
毎日1.5トンの「鮮度」を贈る
温泉の力は、その「鮮度」に左右されます。
羽衣楼では、近隣の源泉地より六十七・五度の高温泉を直接引き込み、施設内のタンクへ直送しています。
毎日1500リットルの新しいお湯が注ぎ込まれるため、常に新鮮な状態をキープ。
余計な薬剤を用いる必要もなく、自然の恵みそのままの力が身体の奥深くまで浸透します。
到着してすぐ、移動の疲れを解くための一番風呂。
夜の静かな時間、ほのかな灯りを感じながらの長湯。
そして翌朝、チェックアウトを気にせず楽しむ二度目の朝湯。
「あぁ、身体が軽くなったね」
大切な人と過ごす穏やかな時間を、温まりの湯がゆったり支えてくれます。
皆さまの「のんびりできたね」という笑顔にお会いできる日を、
いつでも心より楽しみにお待ちしております。
羽衣楼 女将
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2026.04.14 No.7 館内エンタメのご紹介
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今日は、羽衣楼で24時間・30時間のロングステイを
たっぷり味わう為の名脇役達をご紹介します。
雨の日のおこもりだって飽きる暇はありません♪
温泉に入って、マッサージして、二度寝したり昼酒を楽しんだり☺️
お気に入りの場所を見つけてリラックスしながら、
お互いの気配を感じつつも思い思いに気楽に過ごす、
そんな旅の形もアリですよね。
毎日頑張っているあなたに、心身共にほぐれるご褒美タイムを。
【テレビ3台】
民法(静岡テレビ)、Netflix、YouTube、Amazon prime Video
【漫画】
「鬼滅の刃」、「彼方から」、「アルスラーン戦記」、「ゆるキャン」、「葬送のフリーレン」、「よつばと!」、「黒執事」、「鬼灯の冷徹」、「魔法使いの嫁」、「天は赤い河のほとり」、「働かないふたり」「フルーツバスケット」、「僕らはみんな河合荘」、「やじきた学園道中記」、「聖⭐︎おにいさん」、「進撃の巨人」、「きょうの猫村さん」、「ねこねこ日本史」、「旅コミックエッセイ各種」、「銀河鉄道999」、「日出処の天子」、「スケバン刑事」、「デイモスの花嫁」など
【文庫】
「楽園の楽園 伊坂幸太郎」、「メメントモリ・ジャーニー メレ山メレ子」「潜水艦に乗って ルーシー・ウッド」、「森に暮らし、鳥になった人。 柳生博」「竹久夢二全集」、「池波正太郎エッセイ各種」、「金色夜叉 尾崎紅葉」「つむじ風食堂の夜 吉田篤弘」、「クジラアタマの王様 伊坂幸太郎」「エステルハージ博士の事件簿 アヴラム・デイヴィッドスン」「しゃばけシリーズ 畠中恵」、「神様の御用人 浅葉なつ」など
【その他、雑誌情報誌】
伊豆、熱海 旅行雑誌など
【音楽】
蓄音機Victrola アンティークレコード集「美しき水車屋の乙女」
アレクサ4台
【遊戯】
チェス、トランプ、百人一首、ルービックキューブ、木製パズル
【リラックス】
お香、セラゼムマスターV3
ちなみに、写真の中で漫画の列から数冊抜けているのは、
私がお掃除の最中につい読みふけってしまい、
かつそれを忘れてそのまま撮影してしまったからです🤭
懐かしの名作から最新作まで。音・映像・書籍の新旧をぜひお楽しみ下さい!
あなたの「お気に入り」をお聞かせいただける事を楽しみに、
ご来館を心よりお待ちしております。
羽衣楼 女将
※ラインナップは予告なく変わることがありますのでご了承くださいませ。
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2026.04.04 No.6 温熱指圧【セラゼムマスターV3】導入
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今日の熱海は春の雨。しっとりと良いお湿りですね。ひと雨ごとに庭木が芽吹き、シダや苔も青々としてきました。さて、羽衣楼では4月から、ゲストの皆さまに更なるリラックスをお届けするための
新しい「おもてなし」をご用意いたしました。
ドレスルームに新しく仲間入りしたのは、温熱指圧リラクゼーションベッド。
その名も【 セラゼムマスターV3】です。
少し強そうな名前ですが(笑)、実はとっても優しく、賢いマシンなのです。
===あなたの背骨をスキャン。
オーダーメイドで整えてくれる全自動の温熱整体マシン
1. 「あなた専用」に形が変わリます。
背骨の長さやカーブは、人によってバラバラですよね。
このベッドの凄いところは、横たわるとまず内部のセンサーがあなたの脊椎をスキャンしてくれること。
そのデータをもとに、マッサージ玉が動く高さや位置をミリ単位で調整してくれるので、
あなただけのツボにピタッと当たります。
まさに「オーダーメイドの整体」を受けているような感覚です。
2. 「温かいヒスイ」で指圧される
マッサージに使われるのは、なんと「天然のヒスイ(翡翠)」です。
このヒスイを内蔵ヒーターで熱し、遠赤外線を出しながらゆっくりと背中を滑らせます。
「ゴリゴリ揉む」というよりは、「温かい石でじっくり指圧され、背骨を優しく伸ばされる」という感覚。
じんわりとした温もりが背中から全身へ広がり、強張った心身がゆっくりと解けていきます。
3. 寝ているだけで「自律神経」をケア
背骨は大切な神経の通り道です。
ここを温めて伸ばすことで、ガチガチになった筋肉がほぐれ、圧迫されていた神経がリラックスします。
肩こりや腰痛のケアはもちろん、「よく眠れない」「疲れが取れない」「胃腸の調子が悪い」といった、
自律神経の乱れからくる不調を整えるお手伝いもしてくれます。
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温泉で芯から温まり、ゆったりと癒された後は、このリラクゼーションベッドで脊椎指圧。
羽衣楼ならではの「最強コンビ」で、熱海までの移動の疲れもスッキリとリセットしていただけるはずです。
日々の生活やお仕事で頑張っているご自身へのご褒美に。
そして、いつまでも健やかでいてほしい大切な方へのいたわりとして。
心ゆくまで「とろける時間」をお愉しみください。
ほぐれた心と身体で、皆さまが最高の笑顔になれる日を、 心より楽しみにお待ちしております。
羽衣楼 女将
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2026.03.24 No.5 時間を贈る、おもてなしの原点
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三寒四温を繰り返し、春分を過ぎて一気に春の気配が濃くなってきましたね。
縁側から見上げるイロハ紅葉に可愛い新芽が膨らみ始め、街のそこここではソメイヨシノが開花しています。
私も庭に出てお手入れする時間が増えてきました。
日差しが心地よくて心もふわふわしてきます。
さて、3月から「30時間滞在プラン」を、
そして4月から、選べる「24時間滞在プラン」が新たに始まります。
なんでそんなに「時間」にこだわるの?
それには、ひとつのキッカケがあります。
2025年の9月に本開業してこれまで、既に多くのお客様にご来館いただきました。
本当にありがとうございます。
とある時、生後半年のベビーちゃん、ママさん、そしてご実家のお母様、と母娘3世代でお過ごしになりました。
ご来館の折にはパパさんが付き添っていらしたのですが、お仕事の都合ですぐにお帰りになりました。
母娘3世代でゆっくりと産後のひと時を過ごされ、さてチェックアウトのお見送りの時が来ました。
街中のレストランに移動してランチを楽しんでから新幹線でお帰りになるとのこと。
大きなスーツケースを引きずり、ご高齢のお母様を気遣い、赤ちゃんを抱っこして、大混雑の道中への旅立ち。
その後ろ姿を見送りながら、ふと感じるものがありました。
もちろん、お荷物をお預かりする、タクシーをお呼びするなど他の方法もあります。
もし羽衣楼が夕方までゆっくり使えたなら
荷物を置いたまま、お散歩がてらランチを楽しんで、もう一度「ただいま」と帰ってくる。
そして温泉に入ったり、まどろんだりしながら、焦らずのんびりと旅じまいをして、空いている時間帯に移動する。
そんなゆとりをお届けできたら、旅はもっと美しく記憶に残るのでは、と。
そこから試行錯誤してたどり着いたのが
「時間を贈る、おもてなし」選べるロングステイの宿です。
豊かな滞在時間を優先すると、清掃などの兼ね合いから、どうしても週3回の受け入れが限界になります。
それは経営という意味では簡単な選択ではありません。
それでも、自分が「あって欲しい宿をつくる」ことを優先しました。
皆さんの「のんびりできたね」という笑顔にお会いできることを楽しみに、
ご来館を心よりお待ちしております。
羽衣楼 女将
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2026.03.03 No.4 旅の時間をデザインする。新しい「24時間の休息」
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旅先でふと出会った風景に心惹かれて動けなくなったり。
立ち寄った美術館で見入ってしまい時を忘れたり。
電車や道路の事情で、予定した時刻通りに移動が叶わなかったり。
旅は予想を超えてくるからこそ、旅ですよね。
また、
「熱海に着いてすぐ、身軽になりたい」
「ゆっくり観光してから、宿に入りたい」
「遠方から向かうから、到着は夕方になる」
それぞれの旅のスタイルがあるからこそ、 少しくらい予定が変わっても、
宿での時間はしっかり確保して満喫してほしい。
そんな想いから、羽衣楼(ういろう)では新しい滞在の形をスタートいたします。
それは、お客様ご自身が「旅の時間をデザインする」という、新しい贅沢です。
時計の主導権を、あなたに。
新しく誕生した【 24時間ステイプラン: 彩 (さい)】のルールはとてもシンプル。
「チェックインから、24時間の滞在。」
午前11時から夕方17時までの間で、皆さまが「のれんをくぐりたい時間」を自由に決めていただけます。
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11:00に到着して、熱海の拠点を一番乗りで手に入れる。 お昼前の光の中で、まずは一番風呂を愉しみ、手ぶらでランチへ。
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14:00に到着して、ティータイムからゆるやかに。 お気に入りの本や音楽とともに、午後の穏やかな光に包まれる。
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17:00に到着して、夕暮れからの深い休息を。 お仕事や家事を済ませてから合流。翌日の17時まで、時間はたっぷりあります。
どの時間から始めても、宿で過ごす時間はしっかり確保したい。
宿の都合に合わせるのではなく、宿があなたの旅に寄り添う。
そんな自由こそが、私自身が一番欲しい「旅のわがまま」だと感じたので、
そのまま皆様に贈ります。
旅じまいをしない、軽やかな足取り
24時間滞在の終わりもまた、あなた自身のタイミングです。
11時にチェックインされたなら、翌日の11時まで。
15時にチェックインされたなら、翌日の15時まで。
(当日の17時までなら、延長も可能です)チェックアウトのその瞬間まで、お部屋はあなただけの「別邸」です。
荷物をまとめる時間を、大切な人と最後のお茶を愉しむ時間に。
慌ただしく外へ出されるのではなく、心が満たされるのを待ってから、軽やかに帰路へ。
あなたの旅は、何色でしょうか。
30時間のフル体験プラン【 極(きわみ) 】。
そして、自分たちの時間を自由に彩る【 24時間ステイ: 彩(さい) 】。
二日に一組、週三回(火・木・土)のみの特別な受け入れだからこそ叶う、時間の贈りもの。
今回の熱海での物語を、皆さまはどんな風にデザインされますか?
【 24時間ステイ: 彩 】の先行予約受付中!宿泊開始は4月からとなります。
皆さまの「のんびりできたね」という笑顔にお会いできる日を、 心より楽しみにしております。
羽衣楼 女将
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2026.02.23 No.3 届いた声に耳を澄ませて。お客様と紡ぐ「三十時間の余白」
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本開業から約半年が経過しました。
これまでに皆さまからいただいたクチコミや、チャットやメールでのやりとりを 一つひとつ大切に読み返して振り返りました。皆さまがこの羽衣楼で過ごされた大切な記憶の欠片が、 温かな言葉となって綴られているのを見るたびに、 胸が熱くなる思いです。
そんな中で、多くの方が共通して残してくださる言葉がありました。
「1泊ではもったいないほど素敵な空間でした。もっとゆっくりしたかったです」
「チェックアウトの朝、名残惜しくて……。もう1泊すればよかったと家族で話していました」
「どこか別の場所へ行くよりも、ただこの家で、何もせずにもっと浸っていたかった」「もっとここにいたい」 「もっとゆっくりしたい」「でも2泊は都合をつけるのが難しかった」
移動の疲れも取れぬまま、翌朝にはまた日常へと押し戻されてしまう——。
その「慌ただしさ」という最後の一幕を、 どうにかして「ゆとり」に変えることはできないだろうか。
数あるお宿の中から、この小さな古民家に辿り着いてくださった皆様に、女将として贈れることはなんだろう。
それは「時間」そのものをプレゼントすることではないか。そう考え、羽衣楼は新しく生まれ変わることを決めました。
「1.5泊」という、新しい贅沢の提案
皆さまの声から生まれたのが、 【11時チェックイン / 翌17時チェックアウト】 という、30時間のロングステイプランです。
「もう少しここに……」という想いを、そのまま叶える時間軸。
お昼寝から始まる初日の午後。 旅じまいをせず、荷物を置いたまま散策に出かける二日目の昼下がり。
夕暮れ時に、心ゆくまで温泉を愉しんでから、穏やかに緩やかに日常へと戻っていく。ご意見、想いを寄せてくださった皆さまが 「あったらいいな」と願った景色を、今、形にいたしました。
特別なことは、何もしなくていいのです。 ただ、流れる時間を慈しむためだけに、 この館の主(あるじ)になりに来てください。
皆さまの「のんびりできたね」という笑顔に 再びお会いできる日を、心より楽しみにしております。
羽衣楼 女将
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2026.02.12 No.2 桜と雪と足跡と。
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熱海に、珍しく雪が積もりました。
ちょうど満開を迎えていた熱海桜に、 白い雪が重なる夜でした。
音もなく降り続いた雪。 ふと外の気配が気になって、 そっと庭へ出てみます。
町は白く、しんと静まり返り、 灯りのにじむ夜の空気まで やわらかく感じられます。
せっかくの雪景色。 裏の弁天さまの桜はどうしているかしらと、 そのまま足をのばしました。
すると——
まっさらなはずの雪の上に、 点々と続く小さな足跡。
どうやら、私より先に この景色を見に来た先客がいたようです。
満開の熱海桜は、 薄紅の花をいっぱいにまとった枝に、 白い雪を静かにのせ、 夜の中で荘厳な姿を浮かび上がらせていました。
街灯に照らされた桜は、 昼とはまるで別の表情。
足元には、花びらの影。
冬と春が重なり合う、その一瞬に、 ただただ見惚れてしまいました。
あの足跡の主も、 同じように立ち止まり、 見上げていたのでしょうか。
冷えた体を、 一棟貸しの温泉宿・羽衣楼へ戻って ゆっくりとあたため直し、 湯気の向こうに、雪をまとった桜の姿を思い返しました。
そして翌朝。
羽衣楼の庭も一面の雪景色。
静かに積もった白の上に、 ひらひらと舞い降りる桜吹雪。
雪の上に、春がそっと重なる瞬間を、 コーヒーを飲みながら、いつまでも眺めていました。
桜と雪と足跡。
夜に始まり、朝へと続く、 ほんのひとときの奇跡のような景色。
きっと、この日だけの贈りものです。
熱海で過ごす冬のひとときも、 また格別です。
羽衣楼 女将
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2026.02.03 No.1 女将日記、はじめました。
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皆さん、はじめまして。
熱海の小さな一棟貸しの宿 羽衣楼(ういろう)女将です。
このブログでは、
・羽衣楼の日々のこと
・建物や家具の物語
・季節の移ろい
など、熱海での暮らしのあれこれを 気の向くままに「女将日記」として綴っていこうと思います。
よろしくお付き合い下さいませ☺️
羽衣楼は、
「大切な人と過ごす、”あたり前の時間”が、実はとても特別だった」
と、ふと感じるお宿でありたいと思っています。
この日記を通じて、皆さんと羽衣楼で過ごす時間を共有できたら嬉しいです。
熱海らしく、ゆっくりのんびりした更新になりますが、どうぞご容赦くださいね。
皆さまもどうぞ、気が向いた時に「あたみ時間」感覚でふらりと覗いてみていただけたら嬉しいです。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。
羽衣楼 女将
熱海一棟貸し温泉付き古民家の宿 羽衣楼〜ういろう〜