ブログ「女将日記」
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2026年8月28日 No.19 熱海の風景を一番美しく眺める方法
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少しづつ風の匂いが変わってきましたね。最近は「昼は夏」「夜は秋」を感じます。
二つの季節が交差する希少なこの一瞬に、切なくなったり嬉しくなったりしています。
熱海の風景は「まるでイタリアのアマルフィのようだ」と喩えられます。
三方を山に囲まれ、谷のように広がる三角形。その底辺にはどこまでも広がる海。
山から海にかけてすり鉢状におりる斜面には、折り重なるように林立する建物。
夜にはホテルや旅館の灯火が、暗闇のなか宝石のように輝き溢れ、光が浮かびあがります。
羽衣楼は、熱海駅から少し高台に位置する、一つ隣の来宮駅にあります。
徒歩で活動できる街中の範囲にありながらも、街並みが一望できる絶景エリアとしても有名です。
当館から海や大きなスーパーへ買い出しに行くと、行きは下りでスイスイ。帰りは登りでハアハア。
距離自体は遠くないのですが、山坂に慣れていない移住したての頃は中々大変に感じたものです。
そして、ふと気づきました。
私よりずっと高齢の方々でも、スーパーの袋を持って坂道を登って歩いている人の、なんと多いこと!
ところが、私よりずっと若手の方々でも、「もう無理」とヒイヒイ言って休憩している人の、更に多いこと!
これは何か坂道を登るコツがあるのではと地元の方をよくよく観察してみて発見したのです。
登りの時には、歩幅をとっても小さくすること。これです。
半歩どころじゃなく、もっともっと、少しづつ刻むように進むのです。
じっと斜面を見ながら前屈みにチョコチョコ歩きで、ゆっくり確実に登るのです。
そう、ここは熱海。時間の流れが違います。
都会と同じ速さで移動する必要なんて少しもありません。私は何を急いでいたのでしょう。
下りはルンルンと飛ぶように降り、登りは焦らず着実にただひたすら斜め下を見て前かがみに小さく上る。
そして登り上がったとき、うーんと腰を伸ばして振り返った景色こそが、
熱海で一番美しい風景です!
生き方や人との付き合い方も同じかな、なんてツラツラと思いながら、
今日も女将は熱海のすり鉢の中を楽しく歩いております♪
熱海が教えてくれた、ゆったりした時間の流れ。ぜひ体験しにいらしてください。
皆さまにお目にかかれる日を、心より楽しみにお待ちしております。
羽衣楼 女将