ブログ「女将日記」
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2026年7月17日 No.15 あなたが羽衣楼の主人になる、特別な夏のはじまり。
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夏もいよいよ盛りになってきました。
チリンと涼やかに響く風鈴の音をBGMに、縁側から青々とした木漏れ日の奥に広がる青空を眺める。
そんな時間が、とても愛おしい季節です。
熱海では、来宮神社の例大祭と華やかな山車が彩る「こがし祭り」も賑々しく開催され、海開きもはじまりました。
さて、当館は140平米の広さがある一棟貸しの宿です。
そのため、ご予約を検討されるお客さまから時折、
「少人数だと広すぎて持て余してしまわないかしら?」というお声をいただくことがあります。
でも、どうぞご安心くださいね。
羽衣楼は広いワンルームではなく、1階と2階を合わせて「7LDK」の間取りになります。
程よく区切られたお部屋の集まりでできていますので、広々しすぎて持て余すといった印象はありません。
それぞれのお部屋に「大正浪漫・明治モダン・昭和レトロ」と異なる趣の薫る意匠を施しているのが特徴です。
館内をぐるりと「部屋巡り」するだけでも、まるで小さな美術館を旅するようなワクワク感を楽しんでいただけます。
また、ご家族など大人数でお越しの場合も、この細やかな間取りがとても良い仕事をしてくれます。
ある人はリビングで賑やかにお喋りをし、ある人は静かな書斎でお気に入りの本を開き、またある人は和室でゴロゴロと微睡む……。
同じ屋根の下で、お互いの温かな気配をふんわりと感じながらも、それぞれが一番お気に入りの場所で、程よい距離感を保って心ゆくまで寛いでいただけます。
そんな当館では、ご到着の際、まずは私(女将)が皆さまを玄関でお出迎えいたします。
チェックインのお手続きを済ませ、館内をゆっくりとご案内したあと、私はこんな言葉を残して静かに鍵をお渡しします。
「では、私はこれで失礼いたしますね」
そう言って私が退館しようとすると、ほとんどのゲストがわざわざすっと立ち上がり、私が去っていくのを温かく見送ってくださるのです。
私は、この瞬間がたまらなく好きです。
「宿の人間」が去り、その瞬間から、この空間が完全に皆さまだけのプライベートな私邸になる。
まさに「館の主(あるじ)」が、私から皆さまへと美しく入れ替わる瞬間。
鍵が手渡されたそのときから、この空間のすべてがあなただけのものです。
暑い夏の1日。 涼やかな風の通る羽衣楼で、あなたも物語の主人公に、そしてこの宿の主人になりにいらしてください。
熱海の私邸にて、皆さまのお帰りを心よりお待ちしております。
羽衣楼 女将